小功(読み)しょうこう

精選版 日本国語大辞典 「小功」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こう セウ‥【小功】

〘名〙
① 小さな功績。ささやかな功名。⇔大功
仮名草子可笑記(1642)五「まことに小功(セウコウ)を賞せざれば、大功たたずといへるをや」 〔韓非子二柄
② 古代中国の喪服一つ。細やかな地質の麻の布でつくり、五か月の喪に用いた。
制度通(1724)七「わが身に忌のかかりて喪服を著するを、斬衰斉衰、大功、小功、緦麻と、五段にたてて、喪をつとむるなり」 〔儀礼‐喪服〕

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デジタル大辞泉 「小功」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こう〔セウ‐〕【小功】

小さな功名・功績。
古代中国の喪服の一。織り目の細かな麻布で作り、5か月の喪に用いた。→大功

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普及版 字通 「小功」の読み・字形・画数・意味

【小功】しようこう

五ケ月の喪。

字通「小」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の小功の言及

【喪服】より

…斉衰の喪の期間は時代によって変遷があるが,重要なのは期であって〈期親〉といえば期の間柄にある親族である。(3)〈大功(たいこう)〉はおおまかに加工した意で9ヵ月の喪に用い,(4)〈小功(しようこう)〉はやや細かく加工した意で5ヵ月の喪に用いる。(5)〈緦麻(しま)〉は細い布で縫製し,3ヵ月の喪に用いる。…

※「小功」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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