朝日日本歴史人物事典 「小北寅之助」の解説
小北寅之助
生年:慶応1.8.18(1865.10.7)
日本組合教会牧師。丹波国南桑田郡千代川村今津(京都府亀岡市)に小北忠蔵,ふじ子の長男として生まれる。明治16(1883)年京都に出て山本覚馬につき法学を学び,その感化でキリスト教に入信。同23年同志社神学校を卒業,熊本県八代教会,同29年丹後教会に赴任。同42年より北海道名寄で伝道,天塩教会(名寄教会)を創立。大正15(1926)年には札幌北部教会を創立する。アダム・スミス『国富論』を読み,信仰による団結が一家一族の経済的繁栄をもたらすことを学び,小北同胞会を組織,一族あげて伝道牧会に力をつくした。<著作>『山上の垂訓 民衆の福音』『新天地の新人』『恩寵のあかし』<参考文献>大濱徹也「小北一族と名寄」(『士別市立博物館報告』3号),同「小北一族にみる信仰と事業」(『近現代における「家」の変質と宗教』)
(大濱徹也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報