小原日登美(読み)おばらひとみ

知恵蔵mini 「小原日登美」の解説

小原日登美

女子レスリング選手。1981年1月4日、青森県出身。身長156センチ。 妹はレスリング48キロ級選手の坂本真喜子。中京女子大学(現・至学館大学)を経て自衛隊に所属。99年、全日本選手権の51キロ級で初優勝。2000年より世界選手権51キロ級で4連覇を含む6度の優勝を果たす。五輪の女子レスリングでは51キロ級の実施がなく、55キロ級での出場を狙うも、強豪吉田沙保里の壁を破れず、04年アテネ、08年北京と2大会連続で出場を逃した。その後は引退したが、指導をしていた妹・真喜子の結婚・引退を機に、ロンドン五輪を目指す。妹と同じ階級だったために参戦を避けていた48キロ級で現役復帰。10年に自衛官で元レスリング選手の小原康司と結婚、同年より世界選手権連覇を達成した。11年には自身初の五輪切符を勝ち取り、翌12年のロンドン五輪で金メダルを獲得。当初から名言していた通り、現役引退を表明した。

(2012-08-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小原日登美」の解説

小原日登美 おばら-ひとみ

1981- 平成時代の女子レスリング選手。
昭和56年1月4日生まれ。階級は48kg級。平成10年全国高校選手権50kg級で優勝,翌年全国学生選手権,全日本選手権の51kg級で優勝。世界選手権では12年に51kg級で初優勝,20年には同級で6度目の金メダルを獲得し,引退を表明。同年女子レスリング日本代表コーチとなる。21年妹・坂本真喜子(20年世界選手権48kg級銅メダリスト)の引退表明を機に階級を48kg級にして22年現役に復帰。22年,23年世界選手権を2連覇。24年ロンドン五輪で金メダルを獲得し,試合後の記者会見で引退を表明した。陸上自衛官。青森県出身。中京女大卒。

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