小君・子君(読み)こぎみ

精選版 日本国語大辞典 「小君・子君」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎみ【小君・子君】

〘名〙
平安時代貴族の年少者に対する愛称
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「こぎみたちまでいでたまへり」
② なじみの遊女をいう語。⇔小夫(こづま)
※梵舜本沙石集(1283)七「さる君候ひき。軈而(やがて)某が伯父にて候ひしが、子君にて候ひき」 〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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