小堀政尹(読み)こぼり まさただ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小堀政尹」の解説

小堀政尹 こぼり-まさただ

1625-1694 江戸時代前期の武士,茶人。
寛永2年生まれ。小堀遠州の3男。正保(しょうほ)4年近江(おうみ)(滋賀県)小室藩主となった兄正之(まさゆき)から1000石を分与される。父に茶道,書をまなぶ。山水画陶芸にもすぐれた。狂歌師半井卜養(なからい-ぼくよう)と親交があった。元禄(げんろく)7年8月4日死去。70歳。通称は権十郎。号は篷雪。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小堀政尹の言及

【遠州流】より

小堀遠州を流祖とする茶道の流派の一つ。古田織部のあとをうけて将軍家光の茶道師範となった遠州が,大名茶全盛の時代に台子を中心とした〈きれいさび〉の茶法を開いた。それは古典美を発揚した茶室,鎖の間,書院を一体化する建築にあらわされ,その茶法は藤原定家を敬慕するところから出た王朝趣味にもとづいている。また大名茶を推し進めていくなかで,茶の湯の道は人倫の道に通じるとする精神は,《書捨(かきすて)の文》に表現されている。…

※「小堀政尹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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