小妹・少妹(読み)しょうまい

精選版 日本国語大辞典 「小妹・少妹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐まい セウ‥【小妹・少妹】

[1] 〘名〙
① 小さい妹。また、他にへりくだって、自分の妹をいう語。
菅家文草(900頃)二・夢阿満「那堪小妹名覓、難忍阿嬢滅性憐」
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三九「彼れの小妹(セウマイ)ドニングデイルの長子に嫁して」 〔王維‐偶然作詩
② 年若い娘。目下の若い女。
江戸繁昌記(1832‐36)四「大姉、烟を隔てて小妹を喚び」
[2] 〘代名〙 自称。若い女性が、目上の者に対して自分をへりくだっていうとき用いる語。書簡文などに用いる。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「兄が日本の科学界に一新紀元を開き玉ふ日を今より信じて且待つものは此小妹」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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