小学唱歌集(読み)しょうがくしょうかしゅう

精選版 日本国語大辞典 「小学唱歌集」の意味・読み・例文・類語

しょうがく‐しょうかしゅう セウガクシャウカシフ【小学唱歌集】

学制発布後、普通学科として示された「唱歌」の教材として初めて編集された唱歌集。全三編。文部省音楽取調掛編。明治一四~一七年(一八八一‐八四)刊。「蝶々」「蛍(蛍の光)」「菊(庭の千草)」「仰げば尊し」「霞か雲か」など九一編の歌曲を収める。その曲には、泰西名曲、雅楽俗楽から採ったもの、新たに創作したものがある。

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デジタル大辞泉 「小学唱歌集」の意味・読み・例文・類語

しょうがくしょうかしゅう〔セウガクシヤウカシフ〕【小学唱歌集】

唱歌集。3編。文部省音楽取調掛編。明治14~17年(1881~1884)刊。「蝶々」「蛍の光」「仰げば尊し」「庭の千草」などを収録

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「小学唱歌集」の解説

小学唱歌集
しょうがくしょうかしゅう

文部省音楽取調掛編纂の日本で最初小学校の唱歌集。1882~84年(明治15~17)に発行ヨーロッパの音楽を取り入れつつ文語体花鳥風月をうたう和洋折衷方針で作られ,短音階陰鬱だとしてファとシを欠いたヨナ抜きの長音階が中心となった。「君が代」などの教訓的な唱歌を盛り込み,「蝶々」「蛍の光」「仰げば尊し」など,長く歌いつがれた唱歌を収める。

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