小宮山天香（読み）こみやまてんこう

百科事典マイペディア

小宮山天香【こみやまてんこう】

新聞記者，小説家，翻訳家。常陸生れ。1882年から《日本立憲政党新聞》にエルクマン・シャトリアンの小説の翻訳《革命余聞　勇婦テレーズ伝》を連載。1887年からは小説《冒険企業　聯島大王》を連載した。1888年《東京朝日新聞》初代主筆となる。他に，翻訳では《欧州戯曲ジュリアス・シーザルの劇》，翻案に《新編　黄昏日記》（《椿姫》），小説に《夢幻》がある。
→関連項目印税

出典　株式会社平凡社

世界大百科事典（旧版）内の小宮山天香の言及

【印税】より

…欧米では部数によって印税率を段階的に増加ないし減少させる例があるが，日本ではそれほど採用されていない。印税royaltyの制度は，19世紀にヨーロッパで行われるようになったが，日本では1886年小宮山天香が《慨世史談･断蓬奇縁》(エルクマン･シャトリアン著《マダム･テレーズ》の訳)の出版に際して鳳文館と交わした契約が最初とされ，そのころから著作権者が書籍の各冊に押印した印紙をはり(検印という)，発行部数のあかしとすることが長い間の慣行となった。印税という語は，この検印に基づく支払方法が印紙税のそれと似通っていることに由来する。…

※「小宮山天香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」