小忌(読み)おみ

精選版 日本国語大辞典 「小忌」の意味・読み・例文・類語

おみ をみ【小忌】

〘名〙 (「をいみ」の変化した語)
大嘗会(だいじょうえ)新嘗会(しんじょうえ)などの大祭の時、官人が、特に厳しい斎戒をして、小忌衣(おみごろも)を着て、神事に奉仕すること。⇔大忌(おおみ)
西宮記(969頃)一七「衛府大忌小忌帯弓箭
源氏(1001‐14頃)幻「御叔父の、頭中将蔵人(くらんど)少将など、をみにて、青摺(あをずり)の姿ども、清げにめやすくて」
③ 「おみびと(小忌人)」の略。
儀式(872)一「小斎十人」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「小忌」の意味・読み・例文・類語

おみ〔をみ〕【小忌】

《「おいみ」の音変化》
大嘗祭だいじょうさい新嘗祭しんじょうさいなどの大祭に、官人が行った厳しい斎戒。小忌衣おみごろもを着用する。
小忌衣おみごろも」の略。
小忌人おみびと」の略。

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