小松[市](読み)こまつ

百科事典マイペディア 「小松[市]」の意味・わかりやすい解説

小松[市]【こまつ】

石川県南部の市。1940年市制。日本海に面し,金沢平野南部と梯(かけはし)川流域の山地を占める。中心市街は1576年一向一揆の首領若林長門の築城後城下町,北陸街道要衝として発達,梯川河口には安宅関が設けられた。江戸初期から絹織物小松綸子(りんず)で知られ,現在も絹・人絹織物工業が盛ん。また世界的なブルドーザーメーカーの小松製作所(現コマツ)の企業城下町的性格をもち,一般機器工業が市の製造品出荷額の約5割(2003)を占めている。九谷焼特産。米,イグサ,茶,野菜の産も多い。北陸本線,北陸自動車道が通じ,小松空港,粟津温泉,那谷(なた)の那谷寺などがある。371.05km2。10万8433人(2010)。

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