こ‐まつばら【小松原】
① 松が林をなしているところ。また、
松原を親しみを込めていう。こまつがはら。
※
万葉(8C後)一五・三六二一「吾が命を
長門の島の小松原
(こまつばら)幾代を経てか神
(かむ)さび渡る」
② 馬のくびの、
伏兎(ふくと)と
鬐甲(きこう)との間をさしていう。〔
和訓栞(1777‐1862)〕
[2]
[一] 福井県小浜市にある
地名。
小浜湾に面し、釣姫神社がある。
[二] 千葉県
南部、鴨川市にある地名。
日蓮が
東条景信におそわれた法難で知られる。
[三] 愛知県豊橋市、
天伯原(てんぱくはら)の南部にある地名。東観音寺(小松原観音)がある。
[四] 和歌山県御坊市湯川の地名。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「小松原」の意味・読み・例文・類語
こ‐まつばら【小松原】
松がたくさん生えている野原。また、松原を親しんでいう。
「わが命を長門の島の―幾代を経てか神さび渡る」〈万・三六二一〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の小松原の言及
【中里[村]】より
…上位段丘面は水利が悪く,第2次大戦前までは粗放的な切替畑に利用されていたにすぎなかったが,1966年から国営のパイロット事業がすすめられ,清津川の水を揚水し,200haが水田化された。苗場山麓の大湿原小松原は71年から開拓がすすめられ,高原野菜の栽培が行われている。桔梗原には養魚センターが設けられ食用コイ,ニシキゴイの養殖が盛ん。…
※「小松原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」