小林正次(読み)こばやし まさつぐ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林正次」の解説

小林正次 こばやし-まさつぐ

1902-1975 昭和時代の電子技術者。
明治35年8月16日生まれ。大正15年日本電気に入社。のち専務。昭和3年NE式写真電送装置を完成させ,昭和天皇即位の大典ニュース写真を電送。その鮮明さは欧米の装置をしのいだ。のち送信管の研究,開発などで成果をあげた。科学技術庁電子技術審議会会長。昭和50年10月31日死去。73歳。岡山県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小林正次の言及

【ファクシミリ】より

…S.F.B.モースの電信機の発明に遅れること5年,A.G.ベルの電話機の発明に先立つこと33年である。日本では1928年に丹羽保次郎,小林正次らにより,外国とは独自のNE式写真電送装置が開発され,昭和天皇御大典の写真が京都から東京まで電送されたのがファクシミリの始まりとなっている。ファクシミリは当初,新聞ニュース写真の電送,警察・国鉄(現JR)などの指令通信,NTTの電報集配信業務,気象図の電送などの特定分野で使用されていた。…

※「小林正次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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