小牧健夫(読み)こまきたけお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小牧健夫」の意味・わかりやすい解説

小牧健夫
こまきたけお
(1882―1960)

詩人、独文学者。東京生まれ。号暮潮(ぼちょう)。東京帝国大学独文科卒業。旧制高校、大学教授歴任。『ゲーテ雑考』『ドイツ浪曼(ろうまん)派の人々』、論文ヘルダーリン研究』(1953)などの著作があり、ゲーテ、ヘルダーリン、ノバーリスの研究に業績をもつ。一方、河井酔茗(すいめい)、横瀬夜雨(やう)、伊良子清白(いらこせいはく)らとともに、学生時代から『文庫』に投書、詩人として活躍した。限定版の自撰(じせん)詩集『暮潮詩抄』(1952)に詩業がまとめられている。

[岩崎武夫]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小牧健夫」の解説

小牧健夫 こまき-たけお

1882-1960 大正-昭和時代のドイツ文学者,詩人。
明治15年11月29日生まれ。一高在学中から文芸誌「文庫」などに詩を投稿。ロマン派文学,とくにゲーテ,ノバーリスなどを研究し,昭和7年九州帝大教授。のち明大,学習院大の教授。昭和35年7月15日死去。77歳。東京出身。東京帝大卒。号は暮潮。著作に「ゲーテ雑考」「ドイツ浪漫派の人々」,詩集に「暮潮詩抄」。

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