小目(読み)コメ

デジタル大辞泉 「小目」の意味・読み・例文・類語

こ‐め【小目】

目の小さいもの。
白縄しらなは小鮎こあゆ引かれて下る瀬にもち設けたる―の敷網」〈山家集・下〉
苦しい目。つらい思い。
「明け暮れ―を見せ給ひつることはいかに」〈保元・中〉

こ‐もく【小目】

囲碁で、碁盤の隅の3線と4線の交点。こめ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小目」の意味・読み・例文・類語

こ‐め【小目】

〘名〙
① 小さい目。網などの目のこまかいこと。
※山家集(12C後)下「しらなはに小鮎引かれて下る瀬にもち設けたるこめの敷網」
② 苦しいめ。つらい思い。→こめを見せる
賭博(とばく)で、賽(さい)の目の小さい数。
歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)二幕「当るといふ辻占だから、こいつあ三の小目(コメ)に限るぜ」
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)四立「碁盤のこめもあげはまの、のびた色目をおさへてはねて」

ちいさ‐め ちひさ‥【小目】

〘形動〙 (「め」は接尾語) 嵩(かさ)、形、音などが基準よりも小さいほうであるさま。
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)三「盃はちいさめなれど」

こ‐もく【小目】

〘名〙 囲碁で各隅(すみ)三線と四線の交点。普通、隅に先着する場合およびカカリやシマリの段階で打たれる。実質的な着点。こめ。

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