小竹(読み)しょうちく

精選版 日本国語大辞典 「小竹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ちく セウ‥【小竹】

〘名〙
① 小さい竹。短い竹。また、笹(ささ)。〔名語記(1275)〕 〔水経注‐沁水〕
尺八古称。〔小竹笛音調学初伝(古事類苑・楽舞三二)〕

こ‐だけ【小竹】

〘名〙 小さな細い竹。
山家集(12C後)上「夏の夜は篠のこたけの節近みそよや程なく明くるなりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「小竹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ちく〔セウ‐〕【小竹】

小さい竹。また、ささ
尺八の古称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「小竹」の意味・わかりやすい解説

小竹[町] (こたけ)

福岡県北部,鞍手郡の町。人口8602(2010)。飯塚直方,宮若3市の間にあり,東部と西部丘陵があるほかは,中央を北流する遠賀川に沿ってやや広い沖積低地が形成されている。もと勝野と称し,明治中期以降,炭鉱町として急激に発展したが,1955年以後の石炭合理化政策によって閉山があいつぎ,失業の多発水田の90%が水没という鉱害などで大きな打撃を受けた。その後,農業では水田復旧工事にいち早く着手するとともに畜産振興に力を注ぎ,また工業では団地への企業誘致を図り,石炭から工業へ転換しつつある。主要集落の勝野は,飯塚市幸袋(こうぶくろ)から続く町並みと連続している。また獅子舞,神相撲など郷土芸能が伝わる。JR筑豊本線,平成筑豊鉄道伊田線が通る。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「小竹」の解説

小竹 (コチク)

学名Sasaella hortensis
植物イネ科園芸植物

小竹 (ササ)

植物。イネ科タケササ類の小形の竹の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小竹の言及

【一節切】より

…急速な衰微の原因は,音量,音域など性能の点で普化尺八に劣ったこと,なかんずく17世紀以後の日本音楽で支配的になった都節音階(半音を含む5音音階)の吹奏に適さなかったことに求められる。19世紀初葉にいたり,江戸の町医者神谷潤亭(1783?‐?)が細々と伝承されていたこの楽器に着目し,一節切を〈小竹(こたけ)〉と改称し,古伝の曲に自作の新曲を加えて《糸竹古今集》(1818)その他多数の譜書を著してその復興に努めたが,一部の好事家の関心を集めただけで,19世紀後半以後,一節切はまったく絶えてしまった。尺八【上参郷 祐康】。…

※「小竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android