小経(読み)ショウケイ

デジタル大辞泉 「小経」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けい〔セウ‐〕【小経】

経書分量により大・中・小に分けたとき、分量の少ないもの。「易経」「書経」「春秋公羊伝」「春秋穀梁伝」をさす。→大経中経
奈良平安時代学制で、周易尚書のこと。

しょう‐きょう〔セウキヤウ〕【小経】

阿弥陀経のこと。無量寿経を大経というのに対する称。→大経

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精選版 日本国語大辞典 「小経」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きょう セウキャウ【小経】

[一] (「しょうぎょう」とも) 仏語浄土三部経うち、無量寿経を大経というのに対して、阿彌陀経をいう。
愚禿鈔(1255)上「『小経』、勧信二、証成二、護念二、讚嘆二、難易二」
[二] 中国、唐代において、易経・書経・春秋公羊伝・穀梁伝をいう語。しょうけい。〔名物六帖(1727‐77)〕

しょう‐けい セウ‥【小経】

〘名〙
巻数の少ない経書。すなわち、易経、書経、春秋公羊伝、春秋穀梁伝など。大経・中経に対していう。〔新唐書‐選挙志上〕
② 奈良・平安時代の学制で、周易と尚書の称。大経・中経に対していう。〔令義解(718)〕

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