小線源(読み)ショウセンゲン(英語表記)radioactive small source

デジタル大辞泉 「小線源」の意味・読み・例文・類語

しょう‐せんげん〔セウ‐〕【小線源】

微量放射性同位元素線源とするもの。がん治療に用いられる。特に、密封小線源のこと。→小線源治療

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小線源」の意味・わかりやすい解説

小線源
しょうせんげん
radioactive small source

比較的少量の放射性同位元素を線源にしたもの。白金などで密封した密封小線源と,密封してない非密封小線源とに分けられる。前者には 226Ra ,137Cs ,60Co ,の針や管,放射性金粒子 198Au などがあり,癌の組織内照射腔内照射に用いられる。これらは放射線管理区域内の専用病棟での使用が要求されている。後者には,198Au コロイド131I カプセル99mTcO4- 溶液などがあり,核医学検査に用いられるものが多い。密封されていないために体内からの排泄物にも含まれるので,汚染に注意しなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android