小織桂一郎(読み)さおりけいいちろう

改訂新版 世界大百科事典 「小織桂一郎」の意味・わかりやすい解説

小織桂一郎 (さおりけいいちろう)
生没年:1869-1943(明治2-昭和18)

新派俳優。新潟県柏崎生れ。本名西巻行蔵。1891年川上音二郎一座に参加,初舞台をふむ。96年大阪角座(かどざ)で高田実喜多村緑郎らと成美団結成し,角座,朝日座で活躍した。高田らと一座した東京の舞台では座長となり,のち河合武雄公衆劇団にも参加したが,その後は関西新派の重鎮となった。1928年松竹家庭劇に〈補導〉格で加入するが,41年に本流新派に復帰した。情味のある役を得意とし,また能書家としても知られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小織桂一郎」の解説

小織桂一郎 さおり-けいいちろう

1870*-1943 明治-昭和時代前期の舞台俳優。
明治2年12月10日生まれ。24年川上音二郎一座で初舞台。大阪の角座で喜多村緑郎(ろくろう),高田実らと成美団を結成。大正2年河合武雄の公衆劇団にくわわる。のち関西新派で活躍した。昭和18年7月26日死去。75歳。越後(えちご)(新潟県)出身。本名は西巻行蔵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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