小臼歯（読み）ショウキュウシ（英語表記）premolar; bicuspid

デジタル大辞泉

しょう‐きゅうし〔セウキウシ〕【小臼歯】

犬歯と大臼歯の間にある臼歯。人間では上下左右に各2本ずつ、合計8本ある。初め乳歯として生じのちに永久歯に生え変わる。前臼歯。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しょう‐きゅうし セウキウシ【小臼歯】

〘名〙 哺乳類の歯で、犬歯の奥、大臼歯の手前にある臼歯。人では上下で八本ある。乳歯から永久歯に生えかわる。〔生物学語彙（1884）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

小臼歯
しょうきゅうし
premolar; bicuspid

ヒトでは犬歯に続く後方に，上下顎の左右それぞれに2本ずつ，計8本ある。手前を第1小臼歯，奥を第2小臼歯という。歯冠には頬側と舌側に1つずつ，咬頭という突出部がある。また，下顎第2小臼歯では，舌側後方に副咬頭のあるものが多い。歯根は下顎小臼歯と上顎第2小臼歯は単根であるが，上顎第1小臼歯は約半数が2根である。萌出時期は上顎第1小臼歯が生後9～10年，下顎第1小臼歯 10年，下顎第2小臼歯 10～11年，上顎第2小臼歯 10～12年。なお，第2小臼歯は退化の傾向が強い。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本大百科全書(ニッポニカ)

小臼歯
しょうきゅうし

→歯

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内の小臼歯の言及

【臼歯】より

…ヒトの乳歯には左右上下のあごに各2本合計8本，永久歯には各5本合計20本ある。各5本の永久臼歯は，乳臼歯deciduous molarisの代生歯であり，臼前歯とも呼ばれる小臼歯bicuspids各2本と，発生学的には乳歯と考えられる大臼歯molaris3本からなる。大臼歯の代生歯はすでに退化してしまっている。…

【歯】より

…　第4は，同じく爬虫類までの特色である同形歯性が変わったことである。古生代の哺乳類様爬虫類にきざしていたことであるが，各歯ごとに形状が分化し，前方から切歯(門歯)incisor，犬歯canine，小臼歯（しようきゆうし）(前臼歯)premolar，大臼歯molarという4種の群(これを歯種という)が区別される。このことを〈異形歯性〉と呼ぶ。…

※「小臼歯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」