小袖海岸(読み)コソデカイガン

デジタル大辞泉 「小袖海岸」の意味・読み・例文・類語

こそで‐かいがん【小袖海岸】

岩手県北東部、久慈湾くじわんにある景勝地海岸線奇岩が多く点在している。三陸復興国立公園一部

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小袖海岸」の意味・わかりやすい解説

小袖海岸
こそでかいがん

岩手県北東部、久慈湾(くじわん)に臨む海岸景勝地。久慈市の玉の脇(わき)から南部の小袖集落にかけては、段丘崖(がい)や、海水の侵食を受けた花崗(かこう)岩の岩礁、海食洞などの変化に富む岩石海岸をなし、1971年(昭和46)陸中海岸国立公園(2013年三陸復興国立公園に改称)に追加指定された。二子(ふたご)、大尻(おおじり)、小袖は磯(いそ)漁業定置網による漁業集落で、磯漁に従事する女性たちの姿は『北限の海女(あま)』(水木洋子作)としてラジオドラマ(1958)になった。

[川本忠平]

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世界大百科事典(旧版)内の小袖海岸の言及

【久慈[市]】より

…掘込み式3000トン岸壁の久慈港は,漁業基地,工業港として活用されているが,さらに外洋に1万5000トン岸壁の大型港湾の建設・整備が進められ,臨海工業都市を目指している。陸中海岸国立公園の北の玄関口にあたり,小袖海岸は日本の海女の北限の地として知られている。特産物に1813年(文化10)以来,相馬焼の技法をくむ小久慈焼がある。…

※「小袖海岸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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