小長井(読み)こながい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小長井」の意味・わかりやすい解説

小長井
こながい

長崎県南東部、北高来(きたたかき)郡にあった旧町名(小長井町(ちょう))。現在は諫早市(いさはやし)の北東端部を占める。旧小長井町は1966年(昭和41)町制施行。2005年(平成17)諫早市に合併。旧町域は多良(たら)岳火山の東麓(とうろく)を占め、有明(ありあけ)海の支湾諫早湾に臨む海岸部にJR長崎本線、国道207号が通じる。山地岩盤は古くから「帆崎石(ほさきいし)」として採石され、高級な石材として知られ、建築材、石碑などに用いられ、近世初頭の大坂城築城にも用いられたと伝えられる。昭和30年代の最盛期には年間60万トンを産し、全世帯の40%が石材業に関係した。現在半減したものの、農業とともに町の基幹産業。農業はミカン畜産主軸としている。井崎地区の柳(やなぎ)、深海(ふかみ)地区の大戸(おおと)は干拓地。

[石井泰義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小長井」の意味・わかりやすい解説

小長井
こながい

長崎県南東部,諫早市北東部の旧町域。多良岳の東麓にあり,諫早湾に面する。 1966年町制。 2005年諫早市,飯盛町,高来町,多良見町,森山町と合体して諫早市となる。農業が中心で,ため池が発達し,米,ミカン,野菜の栽培と畜産が行なわれる。海岸の帆崎を中心に歴史をもつ多くの採石場があり,帆崎石と呼ばれる玄武岩は主として建設資材となる。西部オガタマノキは国の天然記念物。

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改訂新版 世界大百科事典 「小長井」の意味・わかりやすい解説

小長井 (こながい)

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