尖兵（読み）せんぺい

精選版 日本国語大辞典

せん‐ぺい【尖兵】

〘名〙

① 部隊の接敵行進中、前衛の最前方を警戒しながら進む小部隊。→前兵。

※土と兵隊（1938）〈火野葦平〉「尖兵の動作をやりながら行軍を始めたのである」

② (比喩的に) 全体にさきがけて、新しい分野や敵対する分野に進出し、足場を固める働きをする人、機関など。

※裁判（1952）〈伊藤整〉最終弁論〈福田恒存〉「これを指摘しその隙間から味方の尖兵を潜入せしめること」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

せん‐ぺい【^×尖兵／先兵】

１ 軍隊の行動中、本隊の前方にあって警戒・偵察の任に当たる小部隊。
２ 他に先がけて、その分野・場所などに進出する人。「市場参入の―となる」

出典　小学館

普及版 字通

【尖兵】せんぺい

兵。

字通「尖」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」