就業者(読み)しゅうぎょうしゃ(英語表記)employed persons

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「就業者」の意味・わかりやすい解説

就業者
しゅうぎょうしゃ
employed persons

従業者と休業者を合わせたもの。従業者とは,賃金給料諸手当・内職収入などの収入を伴う仕事を1時間以上した者で,家族従業者の場合には無給であっても仕事をしたとみなされる。また休業者とは,仕事を持ちながら少しも仕事をしなかった者のうち,(1) 雇用者で,給料・賃金の支払いを受けている者,または受けることになっている者,(2) 自営業主自分の経営する事業を持ったままで,その仕事を休み始めてから 30日にならない者をいう。

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世界大百科事典(旧版)内の就業者の言及

【就業人口】より

…職業に就き収入を得ている人間=就業者(有業者ともいう)の集まりをいう。就業者はさらに,ある一定(調査)期間中現実に仕事をしていた者(従業者)と,まったくしなかった者(休業者)に分けられる。…

【労働力人口】より

…15歳(義務教育終了年齢)以上の人口を生産年齢人口と呼ぶが,このうち労働の意思と能力をもっている人口を労働力人口という。したがって労働力人口は,意思と能力をもち実際に労働に従事している就業者と,意思と能力をもちながらなんらかの事情により就業できずにいる完全失業者の二つに分けられる(〈失業人口〉〈就業人口〉の項参照)。労働力人口を把握する方法,調査としては,労働力調査(毎月),国勢調査(5年に1度)のように調査期間中における状態でとらえようとする労働力方式あるいは現在方式(アクチュアル方式ともいう)と,就業構造基本調査(3年に1度)のように調査時点を離れて平常の状態でとらえようとする有業者方式あるいは平常方式(ユージュアル方式)の二つがある。…

※「就業者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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