尾を引く(読み)オヲヒク

デジタル大辞泉 「尾を引く」の意味・読み・例文・類語

・く

物事がすんだあとまでも、名残が続く。のちのちまで影響する。「一年前の事件が、今でも―・いている」
[類語]続く引き続く打ち続く続ける継続する持続する連続後続続行存続永続長続き未練がましい名残惜しい惜しいもったいないあたら残念残り惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜後ろ髪後を引く去り難いしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尾を引く」の意味・読み・例文・類語

お【尾】 を 引(ひ)

① 光や炎が後方にすうっと流れていく。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉後「一つの大きな火団の如き星が、長き尾を引きながら、〈略〉南の極(はて)へと落ちて行く」
② 物事が過ぎ去ってもその名残があとまで続く。後に影響を及ぼす。
千鳥(1906)〈鈴木三重吉〉「話は只この二日で終らなければ面白くない。跡へ尾を曳いてはもう拙(つま)らないと考へた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android