尾形守義(読み)おがた・もりよし

朝日日本歴史人物事典 「尾形守義」の解説

尾形守義

没年:天和2.2.19(1682.3.27)
生年:寛永20(1643)
江戸前期の画家福岡藩御用絵師尾形仲由の長男。名は牛之助のち仁兵衛,号を柳園といった。藩主の命により狩野探幽門人となり,寛文6(1666)年ごろ,師探幽守信の一字を拝領し守義と名乗る。探幽門下では久隅守景,桃田柳栄,神足守周と並んで四天王のひとりとされた。寛文9年父の死去により家督を相続し,尾形家2代を継ぐ。江戸狩野様式の地方普及に貢献し,多くの画稿類を遺した。<参考文献>福岡県立美術館編『尾形家絵画資料目録』

(安村敏信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾形守義」の解説

尾形守義 おがた-もりよし

1643-1682 江戸時代前期の画家。
寛永20年生まれ。父は筑前(ちくぜん)福岡藩の御用絵師尾形仲由。藩命により狩野探幽(たんゆう)の門人となり,師の名守信(もりのぶ)の一字をとり守義を名のった。探幽門下の四天王のひとり。寛文9年父の跡をつぎ尾形家2代となった。天和(てんな)2年2月19日死去。40歳。通称は牛之助,仁兵衛。号は幽元,柳園。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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