居待(読み)いまち

精選版 日本国語大辞典 「居待」の意味・読み・例文・類語

い‐まち ゐ‥【居待】

〘名〙
① すわって待つこと。
② 「いまちづき(居待月)」の略。《季・秋》
実隆公記‐永正六年(1509)六月一三日「立待居待のわたり、両夜のうち、月下御下姿にて御参内事」
③ (居待月が一八日(一七日)の月であるところから) 一七、八歳のこと。
談義本・艷道通鑑(1715)一「その隣に居待(イマチ)の年の娘」

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デジタル大辞泉 「居待」の意味・読み・例文・類語

い‐まち〔ゐ‐〕【居待(ち)】

座ったまま待つこと。
居待ち月」の略。 秋》
《居待ち月は18日の月であるところから》18歳。
「はや稲舟の年の程は、立ち待ち―も過ぎたれども」〈合・田舎源氏・一〇〉

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