屏風山(読み)ビョウブサン

デジタル大辞泉 「屏風山」の意味・読み・例文・類語

びょうぶ‐さん〔ビヤウブ‐〕【屏風山】

青森県北西部、津軽半島西岸にある砂丘。南北約30キロメートル、東西3~5キロメートルに広がる。西側海岸寄りに平行して七里長浜が続く。屏風山砂丘。

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精選版 日本国語大辞典 「屏風山」の意味・読み・例文・類語

びょうぶ‐やま ビャウブ‥【屏風山】

〘名〙
① 屏風を立てた形の山。稜線変化が少ない山。
② 屏風を立て回すことを山にたとえていう。
※富本・花川戸身替の段(身替りお俊)(1783)「消る燈火くらきより、心のやみの屏風山、うちに思ひやこもるらん

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「屏風山」の意味・わかりやすい解説

屏風山
びょうぶさん

青森県西部、津軽半島西岸の七里長浜(しちりながはま)に沿う砂丘地。南は鳴沢(なるさわ)川河口から、北は十三(じゅうさん)湖に至る南北約30キロメートル、東西は3~5キロメートルの地域。最高点は79メートルの往古之木嶺(おこのきながれ)。低地には湿地や平滝(ひらたき)沼、大滝沼、雁(かり)沼などの沼地溜池(ためいけ)が点在する。砂丘は黒松や杉、カシワで覆われるが、1682年(天和2)以降弘前藩(ひろさきはん)が防風、防砂、および農業用水の水源涵養(かんよう)を目的として植林したものである。1965年(昭和40)ころから開畑が進み、スイカ、メロンの特産地となった。1972年からは国営屏風山開拓建設事業所によって農道スプリンクラーによる灌漑(かんがい)施設の整備が進み、900ヘクタールが畑地化された。屏風山権現崎(びょうぶさんごんげんざき)県立自然公園の一部。

横山 弘]

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