山口洋子(読み)ヤマグチヨウコ

デジタル大辞泉 「山口洋子」の意味・読み・例文・類語

やまぐち‐ようこ〔‐ヤウこ〕【山口洋子】

[1937~2014]作詞家・小説家。愛知の生まれ。クラブを経営するかたわら歌謡曲の作詞を手がけ、演歌中心多くのヒット曲を生み出す。小説では、女性生き方に鋭く切り込んだ巧妙な作風で知られる。「演歌の虫」「老梅」で直木賞受賞。他に「情人(アマン)」「貢ぐ女」「プライベート・ライブ」など。

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百科事典マイペディア 「山口洋子」の意味・わかりやすい解説

山口洋子【やまぐちようこ】

作詞家,作家。名古屋市出身。京都女子高等学校中退。1957年東映ニューフェイス4期生。女優として芽が出ず,銀座でクラブを開店,成功する。1960年代後半から作詞活動を始め,《噂の女》(猪俣公章作曲),《よこはま・たそがれ》(平尾昌晃作曲)などのヒット作を連発した。とくに作曲家平尾昌晃との曲にヒット作が多い。1980年代には小説の創作活動を始め,1985年《演歌の虫》,《老梅》(ともに《演歌の虫》収録,文藝春秋)で直木賞を受賞。日本音楽作家協会会長。2014年日本レコード大賞特別功労賞(死後追贈)。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山口洋子」の解説

山口洋子 やまぐち-ようこ

1937-2014 昭和後期-平成時代の作詞家,小説家。
昭和12年5月10日生まれ。昭和32年銀座にクラブ「姫」を開店,かたわら作詞をはじめ,46年五木ひろしの「よこはま・たそがれ」が大ヒット,48年には「夜空」で日本レコード大賞を受賞。55年ごろから小説をかきはじめ,「情人(アマン)」を発表,60年「演歌の虫」「老梅」で直木賞。平成26年9月6日死去。77歳。愛知県出身。京都女子高中退。作品はほかに作詞「ふるさと」,著作「プライベート・ライブ」など。

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