山岳仏教(読み)さんがくぶっきょう

精選版 日本国語大辞典 「山岳仏教」の意味・読み・例文・類語

さんがく‐ぶっきょう ‥ブッケウ【山岳仏教】

〘名〙 仏教の一類型。人里を離れて山林にはいり、そこに寺院を構えて修行するもの。平安時代天台宗真言宗、および修験道などをさす。平安仏教別称に用いる。

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デジタル大辞泉 「山岳仏教」の意味・読み・例文・類語

さんがく‐ぶっきょう〔‐ブツケウ〕【山岳仏教】

人里を離れて山中に入り修行する仏教。平安時代の天台宗真言宗修験道など。山林仏教。

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旺文社日本史事典 三訂版 「山岳仏教」の解説

山岳仏教
さんがくぶっきょう

平安前期,山中を修行研学の場とした天台・真言両宗のこと
天台宗・真言宗は延暦寺金剛峯寺にみるように深山に寺院を建てたので,都城平野に寺院をもつ南都仏教に対してこう呼ばれた。政治から離れ修行に専心するためで,修験道も山岳仏教の一つ

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