山桜戸(読み)やまざくらど

精選版 日本国語大辞典 「山桜戸」の意味・読み・例文・類語

やまざくら‐ど【山桜戸】

〘名〙
山桜の木で作った戸。
万葉(8C後)一一・二六一七「あしひきの山桜戸(やまざくらと)を開け置きて吾が待つ君を誰か留むる」
② 転じて、山桜の咲いている所。桜の多くある山家
※新勅撰(1235)春下・九四「名もしるし峰の嵐も雪と降るやまさくらどの曙の空〈藤原定家〉」

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デジタル大辞泉 「山桜戸」の意味・読み・例文・類語

やまざくら‐ど【山桜戸】

ヤマザクラの木で作った戸。
「あしひきの―を開け置きてが待つ君をたれか留むる」〈・二六一七〉
ヤマザクラの咲いている所。桜の多く植えてある山家やまが
「名もしるし峰のあらしも雪と降る―のあけぼのの空」〈新勅撰・春下〉

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