山猿(読み)やまざる

精選版 日本国語大辞典 「山猿」の意味・読み・例文・類語

やま‐ざる【山猿】

〘名〙
① 山にすむ猿。野生の猿。
※俳諧・毛吹草(1638)六「山猿(ザル)もくらひにのぼるいちゐ哉〈作者不知〉」
② 山に住む人やいなか者をあざけっていう語。
神道集(1358頃)七「田舎の山卑男、山猿夫の躰を見聞んと云こそ口惜けれ」

さん‐えん ‥ヱン【山猿】

〘名〙 山中の猿。やまざる。
※凌雲集(814)河陽駅経宿有懐京邑〈嵯峨天皇〉「雖山猿助客叫、唯能不帝京春」 〔杜荀鶴‐戯題王処士書斎詩〕

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デジタル大辞泉 「山猿」の意味・読み・例文・類語

やま‐ざる【山猿】

山にすんでいる野生の猿。野猿やえん
山に住む人や田舎者を、礼儀作法を知らない者としてあざけっていう語。
[類語]手長猿野猿やえん野猿のざる・旧世界猿・尾長猿日本猿狒狒ひひマント狒狒・新世界猿・尾巻猿蜘蛛猿

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「山猿」の解説

やまざる【山猿】

山口の日本酒。かつて地元で開発された酒米品種「穀良都(こくりょうみやこ)」を契約栽培で復活させ原料米として使用。大吟醸酒、純米大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成20、25年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、穀良都など。仕込み水は厚狭川伏流水蔵元の「永山酒造」は明治20年(1887)創業所在地は山陽小野田市大字厚狭。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

普及版 字通 「山猿」の読み・字形・画数・意味

【山猿】さんえん

山ざる。

字通「山」の項目を見る

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