岡部(静岡県の地名)(読み)おかべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡部(静岡県の地名)」の意味・わかりやすい解説

岡部(静岡県の地名)
おかべ

静岡県中南部、志太郡(しだぐん)にあった旧町名(岡部町(ちょう))。現在は藤枝(ふじえだ)市の北東部にあたる地域。旧岡部町は1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)朝比奈(あさひな)村と合併。2009年(平成21)藤枝市に編入。国道1号が通じる。江戸時代の宿場町。地区の東端に東海道屈指の難所宇津ノ谷(うつのや)峠を控え、中央部を朝比奈川が流れる。同川上流部の山間地では冷涼な気候を利用して玉露(ぎょくろ)を栽培。茶を紹介する施設「玉露の里」もつくられている。地区南部では温州(うんしゅう)ミカンの栽培が盛んである。近年、住宅団地が多く造成され、静岡市のベッドタウン化が進行した。

[川崎文昭]

『『岡部町史』(1970・岡部町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android