岡野新助(読み)おかの・しんすけ

朝日日本歴史人物事典 「岡野新助」の解説

岡野新助

幕末薩摩藩足軽,架空の人物。文久2(1862)年8月21日,江戸での公武合体運動を終え京に向かう島津久光行列が,神奈川に近い生麦で英国商人を襲いそのひとりを殺害した。生麦事件である。幕府犯人の差し出しを命じた。薩摩藩は,犯人は足軽岡野新助,事件後は行方不明と報告。なお実際の犯人は薩摩藩士奈良原喜左衛門ならびに海江田信義

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡野新助」の解説

岡野新助 おかの-しんすけ

幕末の架空の人物。
文久2年(1862)におきた生麦(なまむぎ)事件の際,薩摩(さつま)鹿児島藩が真犯人奈良原喜左衛門と海江田(かえだ)信義のかわりに幕府にとどけでた名。

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