岩佐東一郎(読み)いわさとういちろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩佐東一郎」の意味・わかりやすい解説

岩佐東一郎
いわさとういちろう
(1905―1974)

詩人。東京生まれ。法政大学仏文科卒業。北原白秋に傾倒し、堀口大学、日夏耿之介(ひなつこうのすけ)に師事。『パンテオン』などに参加。1931年(昭和6)城左門(じょうさもん)と『文芸汎論(はんろん)』を創刊。第二次世界大戦後も北園克衛(かつえ)と『近代詩苑(しえん)』を編集する。詩風は、軽妙で洗練された知的なウィットがある。詩集は『ぷろむなあど』(1923)以下『神話』(1923)、『幻燈画』(1947)、『裸婦詩集』(1948)など多く、『茶煙閑語』(1937)などのエッセイもある。

[高橋世織]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩佐東一郎」の解説

岩佐東一郎 いわさ-とういちろう

1905-1974 大正-昭和時代の詩人。
明治38年3月8日生まれ。堀口大学,日夏耿之介(ひなつ-こうのすけ)にまなび,大正12年第1詩集「ぷろむなあど」を刊行。昭和6年城左門と「文芸汎論」を,21年北園克衛(きたぞの-かつえ)と「近代詩苑」を創刊した。昭和49年5月31日死去。69歳。東京出身。法大卒。詩集はほかに「航空術」「幻灯画」など。

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