岩槻人形(読み)いわつきにんぎょう

事典 日本の地域ブランド・名産品 「岩槻人形」の解説

岩槻人形[人形・玩具]
いわつきにんぎょう

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
岩槻に由来する製法により埼玉県さいたま市岩槻区で生産された人形江戸時代の1697(元禄10)年、京都の仏師が日光東照宮修理からの帰途、岩槻に逗留し、桐粉から桐塑人形を創出したことに始まる。雛人形や五月人形の節句人形と、能・歌舞伎などを題材とする浮世人形がある。頭・手足衣裳小道具などが、それぞれ分業によってつくられる。埼玉県伝統的手工芸品。2007(平成19)年3月、経済産業大臣によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5028377号。地域団体商標の権利者は、岩槻人形協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「岩槻人形」の解説

岩槻人形

埼玉県さいたま市の岩槻区で生産される桐塑(とうそ)人形。製造起源は江戸時代に遡る。国の伝統的工芸品に指定。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩槻人形の言及

【岩槻[市]】より

…埼玉県南東部にある市。1954年岩槻町と川通(かわどおり),柏崎,和土(わど),新和(にいわ),慈恩寺,河合の6村が合体,市制。人口10万9546(1995)。岩槻台地と元荒川,綾瀬川の低地よりなる。台地周辺には真福寺遺跡,黒谷貝塚などの縄文時代の遺跡が多い。中心街の岩槻は,1457年(長禄1)太田道灌が築いた岩槻城の城下町として起こり,江戸時代は日光御成道の宿場も兼ねていた。人形づくりは300年余の伝統をもち,1915年には45軒の業者が組合を結成,昭和初期には人形産地としての地位を確立した。…

※「岩槻人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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