岩波書店[株](読み)いわなみしょてん

百科事典マイペディア 「岩波書店[株]」の意味・わかりやすい解説

岩波書店[株]【いわなみしょてん】

1913年東京の神田神保町岩波茂雄が開業。初め古本屋であったが,1914年夏目漱石の《こゝろ》で出版界に乗り出し,《哲学叢書》《漱石全集》で地位を確保した。1927年岩波文庫,1938年岩波新書の刊行を開始,また月刊誌として1921年学術雑誌《思想》,1946年総合雑誌《世界》を創刊古典普及と現実的要求に沿った学術書の出版活動により,いわゆる〈岩波文化〉を形成,〈講談社文化〉と対比された。岩波茂雄没後の1949年株式会社となり,現在は社長も岩波家の世襲を脱した。2000年に岩波現代文庫,2002年には岩波アクティブ新書を創刊。
→関連項目国書総目録新書判新村猛高野悦子横浜事件吉野源三郎

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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