岩田愛之助(読み)いわた あいのすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩田愛之助」の解説

岩田愛之助 いわた-あいのすけ

1890-1950 大正-昭和時代前期の国家主義者
明治23年1月3日生まれ。大正2年の阿部守太郎外務省政務局長暗殺事件で殺人教唆の罪で無期懲役となる。仮出獄後の昭和3年愛国社を結成ほかに愛国青年連盟,国際反共連盟,対支同志会などを組織した。昭和25年3月15日死去。60歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岩田愛之助の言及

【阿部守太郎暗殺事件】より

…しかし翌13年夏の中国第二革命に際しては,陸軍の策謀もあって兗州(えんしゆう)事件,漢口事件,南京事件など日中衝突事件が発生し,政府の処置が軟弱であるとの批難が陸軍,野党,大陸浪人の間に高まった。そのため9月5日,大陸浪人岩田愛之助の影響をうけた岡田満,宮本千代吉の2青年は阿部局長を自邸門前で殺害した。斬奸状では阿部局長の満蒙問題への消極策と袁世凱援助策を攻撃している。…

※「岩田愛之助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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