岩美(読み)いわみ

精選版 日本国語大辞典 「岩美」の意味・読み・例文・類語

いわみ いはみ【岩美】

鳥取県の北東部の郡。蒲生川・袋川の流域にあり、日本海に面する。明治二九年(一八九六)邑美(おうみ)・法美・岩井の三郡が合併して成立

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改訂新版 世界大百科事典 「岩美」の意味・わかりやすい解説

岩美[町] (いわみ)

鳥取県北東端,岩美郡の町。1954年岩井,浦富(うらどめ)2町と東,田後(たじり),網代(あじろ),大岩,本庄小田の6村が合体,町制。人口1万2362(2010)。北は日本海に面し,屈曲に富む美しい岩石海岸が発達し,なかでも浦富海岸名勝・天然記念物に指定された景勝地として知られる。海岸の狭い砂浜は海水浴場となり,その背後には小砂丘がみられる。この海岸に県東部の沿岸漁業の中心的漁業集落である網代,田後が立地し,ほかに浦富,羽尾,陸上(くがみ)などの小集落もある。浦富は戦国時代には垣屋氏の桐山城(浦富城)が置かれ,江戸時代は鵜殿氏の陣屋町であった。また内陸の岩井には,平安時代から知られる温泉(セッコウ泉,46~50℃)があり,温泉街を形成している。山間地にある荒金鉱山では,かつては銅の採掘が行われた。南東部の河合谷高原は氷ノ山後山那岐山国定公園に属しキャンプやスキーで知られる。岩井廃寺塔跡史跡,唐川のカキツバタ群落は天然記念物に指定されている。山陰本線が通じる。
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