岬馬(読み)ミサキウマ

デジタル大辞泉 「岬馬」の意味・読み・例文・類語

みさき‐うま【岬馬/御崎馬】

宮崎県都井とい岬付近で、半野生状態で生息する小形の馬。家畜の馬が放牧されて野生化したもの。天然記念物。都井馬。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岬馬」の意味・わかりやすい解説

岬馬
みさきうま

宮崎県の都井岬にいる野生馬。 1953年に天然記念物に指定された。本来の野生馬でなく,江戸時代にこの地に牧場が設けられ飼育されていた馬が野生化したものである。起源はタルパン系高原馬と考えられる。明治期以後に外来種との交雑があったといわれるが,日本在来馬の特徴をよく残している。体高 130~134cm。

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世界大百科事典(旧版)内の岬馬の言及

【都井岬】より

…また岬の先端に御崎(みさき)神社があり,付近の谷間には3000本をこえるソテツの自生林(特天)がある。丘陵地の草原には岬(御崎)馬とよばれる野生馬約90頭が放牧されている。岬馬は藩政時代にあった高鍋藩の牧場に始まり,のち自然繁殖し,野生のままに生息してきた数少ない日本在来馬であり,岬馬およびその繁殖地は天然記念物に指定されている。…

※「岬馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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