岸田辰弥(読み)きしだ たつや

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸田辰弥」の解説

岸田辰弥 きしだ-たつや

1892-1944 大正-昭和時代前期の劇作家,演出家
明治25年9月30日生まれ。岸田吟香(ぎんこう)の5男。岸田劉生(りゅうせい)の弟。大正3年帝劇歌劇部にはいりオペラ歌手となる。8年宝塚少女歌劇に転じる。欧米を視察し,帰国後の昭和2年「モン・パリ」を制作発表,日本初の本格的レビューとして大ヒットさせた。昭和19年10月16日死去。53歳。東京出身。暁星中学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岸田辰弥の言及

【少女歌劇】より

…23年の宝塚新温泉の出火でともに焼失したが,年内に宝塚中劇場を新築,翌年には3000人収容の宝塚大劇場も完成させ,興行を続けた。 27年,岸田辰弥の欧米見学帰国作品《モン・パリ》が上演され大きな反響をよぶが,これは幕なし16景の日本最初の本格的レビューであり,それまでの日本調の舞踊劇やお伽歌劇から飛躍して,その後の本格的レビュー時代を到来させる重要な契機となった。続いて白井鉄造が洋行,帰国してレビュー作品《パリゼット》(1930)を発表,橘薫,三浦時子のエッチン・タッチンのコンビが人気を集めた。…

※「岸田辰弥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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