岸静江(読み)きし しずえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸静江」の解説

岸静江 きし-しずえ

1836-1866 幕末武士
天保(てんぽう)7年5月生まれ。石見(いわみ)(島根県)浜田藩士。藩主松平武聡(たけあきら)の近習。慶応2年第2次幕長戦争の際,藩境守備のため出動し,6月16日石州口関門で進攻してくる長州軍に単身たちむかい,撃たれて死亡した。31歳。上野(こうずけ)(群馬県)出身。名は国治

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「岸静江」の解説

岸静江

没年:慶応2.6.16(1866.7.27)
生年:天保7(1836)
幕末の石見浜田藩(島根県)藩士。第2次長州征討下,征長軍に参加した浜田藩の命により,藩境の扇原関門の守衛に当たる。敗北を予測し配下を去らせ,ひとり接戦,銃弾を受け,床几に座したまま絶命。長州藩兵に手厚く葬られた。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android