島司(読み)トウシ

デジタル大辞泉 「島司」の意味・読み・例文・類語

とう‐し〔タウ‐〕【島司】

明治以降の地方行政官の一。勅令によって指定された島地を、府県知事指揮監督を受けて管轄した奏任官。大正15年(1926)廃止

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精選版 日本国語大辞典 「島司」の意味・読み・例文・類語

とう‐し タウ‥【島司】

〘名〙
令制で、国司に準じて壱岐対馬・多(たね)三島に置かれた地方官人の総称。守(かみ)以下の職員があった。天長元年(八二四)に多島は廃されて大隅国に併せられたので、行政区としての島は壱岐・対馬の二島となった。
※続日本紀‐大宝元年(701)八月丁未「対馬嶋司及郡司主典已上進位一階
② 島を管理する役人。特に、明治から大正末まで、勅令によって指定された島地を、府県知事の指揮・監督を受けて管轄した島庁の長官
※島司特別任用制(明治二六年)(1893)「朕島司特別任用の件を裁可し」

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