朝日日本歴史人物事典 「島貫兵太夫」の解説
島貫兵太夫
生年:慶応2.7.9(1866.8.18)
牧師,日本力行会創立者。陸奥(青森県)出身。明治17(1884)年,押川方義から受洗。仙台神学校(東北学院大)を経て,日本基督教会の牧師となる。押川が推進した苦学生の世話をすることを継承,発展させ,同33年,日本力行会を創立。苦学生の霊肉共なる救済が伝道であると主張,さらに渡米部を設けて移民事業に着手する。大正3(1914)年には牧師を辞して事業に専念。死去するまでに世話をした会員8500人,在米会員3000人に達した。開化思想とキリスト教を連続させた明治のキリスト者であった。<参考文献>相沢源七『日本力行会の創立者島貫兵太夫伝』
(原誠)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報