川原湯温泉(読み)かわらゆおんせん

精選版 日本国語大辞典 「川原湯温泉」の意味・読み・例文・類語

かわらゆ‐おんせん かはらゆヲンセン【川原湯温泉】

群馬県中西部、長野原町にある温泉吾妻川に沿った段崖上にある。一月二〇日の「湯かけ祭」の行事は名高い。泉質硫黄(いおう)泉。

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デジタル大辞泉 「川原湯温泉」の意味・読み・例文・類語

かわらゆ‐おんせん〔かはらゆヲンセン〕【川原湯温泉】

群馬県北西部、長野原町にある温泉。1月20日に湯かけ祭が行われる。泉質は硫黄泉
[補説]旧温泉街は吾妻川沿いに位置したが、八ッ場やんばダム(令和2年完成)の建設地となったため、付近高台に移転した。

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日本歴史地名大系 「川原湯温泉」の解説

川原湯温泉
かわらゆおんせん

[現在地名]長野原町川原湯

金花きんか山の北麓斜面にあり、吾妻川の深い渓谷沿いに温泉街がみられる。含食塩石膏硫化水素泉で、泉温摂氏六〇度。皮膚病などに効能がある。建久四年(一一九三)源頼朝入浴の伝説があり、共同湯は王湯とよばれ笹りんどうの紋を使い、頼朝が入浴の折腰掛けたと伝える衣掛石(神代石)もあった。康平七年(一〇六四)王臣浦上康久が入浴したともいう(川原湯村誌)。天和元年(一六八一)の郷村品々記録(小林文書)によると年間湯銭二〇〇貫ほどを納めた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「川原湯温泉」の意味・わかりやすい解説

川原湯温泉
かわらゆおんせん

群馬県吾妻(あがつま)郡長野原町にある温泉。江戸初期から知られ、泉質は硫黄(いおう)泉。1月20日早暁の勇ましい「湯かけ祭」の行事が有名。近くに吾妻渓谷景勝川原湯岩脈下流に八ツ場ダム(やんばだむ)がある。ダム建設により、吾妻川の南岸段崖だんがい上に位置した温泉施設は水没するため、2014年(平成26)さらに高台に移り、新源泉によって再開した。JR吾妻線川原湯温泉駅下車徒歩10~15分。

[村木定雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川原湯温泉」の意味・わかりやすい解説

川原湯温泉
かわらゆおんせん

群馬県西部,長野原町にある温泉。吾妻川中流の吾妻渓谷に沿い,自然美に恵まれる。泉質は硫黄泉。泉温は 62~72℃。1月 20日早朝に行われる年中行事の「湯かけ祭」は有名。

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