日本大百科全書(ニッポニカ) 「川島正次郎」の意味・わかりやすい解説
川島正次郎
かわしましょうじろう
(1890―1970)
政治家。千葉県生まれ。専修大学卒業後、内務省属官、『東京日日新聞』(現在の毎日新聞)記者、東京市商工課長などを経て、1928年(昭和3)衆議院議員(千葉1区)に当選。政友会所属。以来13期務める。戦時中、大日本政治会情報部長の地位にあったため、戦後、公職追放となるが、1952年(昭和27)総選挙で政界復帰。1955年保守合同に尽力し、自治庁長官兼行政管理庁長官。1959年自民党幹事長、1964年以降、池田勇人(いけだはやと)、佐藤栄作内閣期の自民党副総裁として長期保守政権を支えた。大野伴睦(おおのばんぼく)、河野一郎とともに党人派実力者として川島派を率いた。
[荒 敬]
『林政春著『川島正次郎』(1971・花園通信社)』