川崎[市](読み)かわさき

百科事典マイペディア 「川崎[市]」の意味・わかりやすい解説

川崎[市]【かわさき】

神奈川県東部,東京都と横浜市の間の市。1924年市制。1972年政令指定都市となる。川崎中原高津多摩宮前麻生の7区がある。江戸時代の東海道宿場町であった旧川崎町と,川崎大師(平間(へいげん)寺)の門前町であった旧大師町を中心に発達した。大正〜昭和初期に東京湾岸の埋立てが進んで臨海工業地区の造成が始まり,川崎港および京浜運河が完成した。1951年川崎港が特定重要港湾に指定され,京浜運河南東側の埋立地には1960年代に石油コンビナート,1970年代には製鉄工場が進出した。現在製鉄,製粉製油,電気機械,化学,電力など重工業が立地して3兆8354億円(2003)で県内2位の製造品出荷額を上げ,京浜工業地帯中核をなす大都市となった。東海道本線,京浜東北線,横須賀線,南武線,東名高速道路,京浜急行線が通じ,東急田園都市線,小田急電鉄線が通じる多摩丘陵部では1960年代から港北ニュータウンの建設が急速に進んでいる。多摩川沿いにナシ,モモなど果樹栽培が盛ん。よみうりランドがある。1997年12月東京湾をまたいで千葉県木更津市との間に東京湾アクアラインが開通した。東日本大震災で,市内において被害発生。143.00km2。142万5512人(2010)。

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