巣鴨(読み)スガモ

デジタル大辞泉 「巣鴨」の意味・読み・例文・類語

すがも【巣鴨】

東京都豊島区東部の地名江戸時代には中山道沿い花卉かき栽培で知られた地。とげぬき地蔵をまつる高岩寺がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巣鴨」の意味・読み・例文・類語

すがも【巣鴨】

東京都豊島区東部の地名。中山道に沿い、江戸時代は菊の栽培・形造りで知られた。現在はJR山手線・地下鉄三田線に沿う住宅地。高岩寺(とげぬき地蔵)があり、縁日(四の日)は参拝者でにぎわう。洲鴨。須賀茂。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「巣鴨」の意味・わかりやすい解説

巣鴨
すがも

東京都豊島区(としまく)東部の地区。南にJR山手(やまのて)線巣鴨駅があり、それに直交して都営地下鉄三田(みた)線が通る。菅面、洲鴨、須賀茂とも書いたことから、山手台地内の侵食谷に関連した地名と考えられる。江戸時代は中山道(なかせんどう)(現、白山通り(はくさんどおり)・国道17号)沿いの花卉(かき)栽培の村として知られ、巣鴨駅北西方の真性寺(しんしょうじ)には中山道の交通安全を願う江戸六地蔵の一つが建てられた。さらに、その北方の高岩寺(こうがんじ)は1891年(明治24)下谷(したや)から移されたが、本尊はとげぬき地蔵として江戸時代から有名である。西巣鴨3丁目には庚申塚(こうしんづか)が残り、近くに大正大学がある。なお同4丁目から巣鴨5丁目には明治20年代以降に東京市内から移転した寺院が多く、振袖(ふりそで)火事(明暦(めいれき)の大火)の火元の本妙寺(ほんみょうじ)も本郷区(現、文京区)から現在の巣鴨5丁目に移っている。なお、巣鴨プリズン東京拘置所)のあった一帯は、新住居表示により東池袋となっている。

沢田 清]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巣鴨」の意味・わかりやすい解説

巣鴨
すがも

東京都豊島区東部,JR巣鴨駅を中心とした地区。とげぬき地蔵で有名な高岩寺があり,縁日にはにぎわう。第2次世界大戦戦争犯罪人を収容した巣鴨プリズン (東京拘置所) は西巣鴨町 (現東池袋) にあった。都営地下鉄三田線によって都心部に直結している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android