巨勢信茂(読み)こせの のぶしげ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「巨勢信茂」の解説

巨勢信茂 こせの-のぶしげ

?-? 平安時代後期の画家
巨勢是重(これしげ)の子。絵所(えどころ)長者。出羽権守(でわのごんのかみ)。長承3年(1134)法金剛院扉絵について,源師時(もろとき)と打ち合わせをおこなっている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の巨勢信茂の言及

【巨勢派】より

…平安初期に活躍した巨勢金岡(かなおか)を始祖とする画家の家系。興福寺大乗院の《尋尊大僧正記》文明4年(1472)の条には金岡以下の系図が載せられているが,初期の画家に関しては,断片的な記録や逸話が伝えられているにすぎない。中国的主題による唐風の絵画を日本化するさきがけとなった金岡は,また文人貴族と交わり,画家として名声を高めた。その後継者の巨勢相覧(おうみ)は9世紀から10世紀にかけて活躍し,901年(延喜1)絵所の絵師に任ぜられた(《除目大成抄》)。…

※「巨勢信茂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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