差し渡す(読み)サシワタス

デジタル大辞泉 「差し渡す」の意味・読み・例文・類語

さし‐わた・す【差し渡す】

[動サ四]
さおを差して舟を向こう側へ渡す。
新宮の川舟に奉りて―・すほど」〈増鏡内野の雪〉
一方から他方へかけわたす。架す。
酒壺に―・したる直柄ひたえひさご南風吹けば北になびき」〈更級
向かい合う。さし向かう。
「更け行くまで―・し」〈浮・一代男・二〉
直接に行動する。
「―・して弟をつれて」〈浮・胸算用・四〉
直接に血がつながる。
「わぬしが母は渡辺がためには―・した叔母」〈浄・関八州繋馬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android