差付ける(読み)サシツケル

デジタル大辞泉 「差付ける」の意味・読み・例文・類語

さし‐つ・ける【差(し)付ける】

[動カ下一][文]さしつ・く[カ下二]
ものに押し当てる。押しつける。
甲鉄艦船舷ふなべりへ我が船舷を―・けて」〈染崎延房・近世紀聞〉
目の前に突き出す。突きつけるように差し出す。
「場合によっては銃剣を―・けてもかまわん」〈黒島渦巻ける烏の群
あてつける。ことさらにする。
殿様和漢に秀でさせ給ふと申す物でござりますと、―・けたる追従に」〈浮・妾気質〉
さおを差して舟を着ける。
「人々興じて(相手ノ舟ヲ自分ノ)舟に―・けさせたり」〈更級

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android